さまざまなチャネリング情報で語られる次元密度という概念と、デヴィッド・R・ホーキンズ博士の意識のスケール(意識レベル)の理論、グルジエフのオクターブ理論(7の法則)と人間論、さらにチャクラの概念を統合し、一覧できる図表にしてみました。
それぞれの概念や理論については、このブログに関する基礎知識となる書籍を別の記事でおすすめしていますが、図表中にも参考文献として記載しています。この図表は、そうした概念や理論をある程度まで理解されていることを前提にしていますので、この記事ではこうして図表として視覚化したことで見えてきたポイントを挙げていくにとどめますが、詳細についてや疑問点等はTwitterでわたしに質問してください。
地球の次元密度上昇と人類の進化が密接にリンクしている
現在の地球は第三密度から第四密度へと移行している途中といわれています。第三密度はオクターブのミであり、黄色の周波数帯です。人間でいうとミはスロートチャクラの領域であり、意識レベルでは200から499までとなります。つまり地球の第三密度を象徴しているのがこの意識レベルの人類という見方ができます。
また、第三密度は自己認識のサイクルとされていますが、これは意識のスケールにおける勇気(200)から理性(400)までの学びと考えればよいでしょう。
次の第四密度は愛あるいは調和のサイクルですが、こちらは意識レベル500の愛に対応しており、ハートチャクラの緑色の周波数帯であり、オクターブはいずれもファです。
オクターブ理論によると物事はドレミまでは自動で進行しますが、ミとファの間にはギャップが存在し、このギャップは外部からの力の働き(ショック)がなければ超えることができないとされています。この図表とこれを作成する元となったリサ・ロイヤルの情報などから判断すると、この地球と人類のミからファへの進化における外部からのショックとしては、ひとつには地球外の存在からの援助という力がそれであるとわたしには思えます。そもそも、このようなチャネリング情報がその一環ですね。
もうひとつ、太陽系が銀河の上部を周回するサイクルに入ったことにより、地球へと流入している銀河のエネルギーが変わったことも挙げられるでしょう。
個々の人間においては、師となる人物や秘教的なスクール(組織)による導きや、いわゆる神の恩寵とされるような神秘体験、さらにはサイケデリクスによる気づきの拡大など、さまざまなケースが考えられます。ほかには地球外存在による個人的なガイドによって目覚める人もいるでしょう。
いずれにしても、地球が第四密度へと移行すると、人類もまたそれにあわせて意識レベル500以上へと進化しなければならないということになると思います。そうである以上、進化していく人はこれから急激に増えていくことになるはずです。
輪廻転生は第四密度で終わる
第五密度からはもはや肉体を持たずに存在することになるようです。つまり、肉体を持って生まれ変わる輪廻転生は、第三密度と第四密度のみで繰り返される学びのシステムであるということですね。
図表の右端に「死後の行き先」とありますが、いわゆる解脱(覚醒)とされる意識レベル600以上では、形のない高次の天界へと旅立つことになっています。これはつまり、意識レベル600以上の人が死ぬと、次は肉体を持たない存在の領域(第五密度以上)へと移行すると考えれば辻褄があいそうです。
グルジエフの人間論と意識のスケールは一致するのか
グルジエフの人間論は、オクターブ理論をもとに人間にも進化の段階が7つあるとするものです。人間第三番までは3つのセンター(本能、感情、知性)がバラバラに動作していて、グルジエフに言わせるならとてもまともな状態ではないということになります。これは意識のスケールにおける意識レベル499以下の領域、つまり第三密度の人類に対応していると考えるのが妥当のように思われます。
また、3つのセンターはそれぞれ、本能センター=ルートチャクラ、感情センター=丹田チャクラ、知性センター=太陽神経叢チャクラであると考えられます。グルジエフは人間第一番から第三番まではタイプの違いであり、優劣ではないと述べていますが、意識レベルとチャクラおよびセンターの対応関係からすると、進化のプロセスとしてはやはり第一番から第三番へと順に成長していくと考えたほうが自然に思えます。
人間第四番は各センターが調和し、より高次の進化を目指すことが可能になる段階ですが、これはオクターブのファになりますから、そのためには外部からのショックが必要で、自動的にそうなることはありえないとグルジエフは言っています。意識レベルでは500になります。これは目覚めの段階ですが、まだ不安定でもあります。
第五番は統一性が内部に結晶化していき、もはや第四番以下に戻ることはない段階であるとされていますが、意識レベル540も目覚めの定着の段階と言えます。深刻な依存症が克服されるのもこのレベルですが、それはこのレベルでは意識レベルがもう後戻り(低下)しないということでもあります。
人間第七番は、人間に可能な能力のすべてをもちえた最終段階ですが、これは悟りといってよいでしょう。ただし、グルジエフは最終的に「真の行為者」となることを目指しているようですが、悟りの概念ではどこまでいっても行為者は不在です。ここはグルジエフの理解になんらかの誤解があるようにも思えますが、こうして図表で対応させてみていくと、同じものを指していると考える方が自然だと思えてきます。
グルジエフはよく内部に魂を結晶化させる、という表現を用います。これはおそらく肉体を捨てたあとに存在するために必要なもので、輪廻転生を脱し、第五密度へと移行することをグルジエフは真の行為者となることとみなしているのかもしれません。
第六番は第七番と基本的には同じなのですが、まだ完全にその状態には達していないという段階です。意識レベル600(覚醒)は不完全な悟りとみなせますので、ここでも一致していそうです。
このように、両者が基本的に同じことを指しているのだと考えることによって、それぞれの学びが深まるでしょう。とくに、グルジエフを研究するうえで、意識のスケールを指標にできるのは、とても有益なのではないかと思います。
この図表の活用について
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