前回の記事で『ふわっとしたもの』、すなわち氣やオーラといったことを取り扱ったので、今回は『ふわっとしたもの』について網羅された本をおすすめします。merciful.hatenablog.com
『魂の保護バリア オーラ・ヒーリング -自分のエネルギー・フィールドを清め、強化しよう』
スーザン・シュムスキー
魂の保護バリア オーラ・ヒーリング―自分のエネルギー・フィールドを清め、強化しよう
- 作者: スーザンシュムスキー,Susan G. Shumsky,小林淳子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 単行本
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この本は、生命エネルギーとしてのオーラと、オーラボディ(微細身やサトルボディともいいます)、それから生命エネルギーの主要ポイントであるチャクラと、その流れ道であるナーディといった概念を網羅的にくわしく解説しています。この手の本はほかにもたくさんあるのですが、わたしが読んだ中ではこの本が一番辞典的であり、あとあと確認のために読み返すのにふさわしいものになっていると思います。以下、この本の内容について順に紹介します。
オーラとはなにか?
氣もオーラもわたしの中では基本的におなじものなのですが、一般的にはオーラという呼び方が好まれているようです。この本は、そもそもオーラってなに?? というところからはじまります。第一義的には、オーラとは生命エネルギーのことと言えるでしょう。この本にもそう書いてあります。生命エネルギーとは、人間の肉体に命を与えているエネルギーということですが、それは普通は目に見えないものとされています。古代エジプトではこの生命エネルギーのことをカーと呼びました。インドでは同じものを指してプラーナと呼び、中国では氣と呼んできました。わたしが前回の記事で使った氣というものも、この氣と同じものであると考えてもらって構いません。
オーラボディとチャクラ
オーラと単にいうとき、それは上に書いた生命エネルギーのことを指している場合と、オーラボディと呼ばれる、人間の肉体に重なるように存在しているといわれる目に見えない体(微細身とかサトルボディともいいます)のことを言っている場合があります。人間という存在は実はこの物理的な世界(次元)だけではなく、複数の次元にまたがって存在すると言われています。そうした別の次元で存在するためには肉体とは別のからだが必要になるそうです。
また、チャクラは生命エネルギーのセンターとされています。このチャクラには、主要なものが7つあるとされています。この本ではそれ以外のチャクラも紹介されていますが、7つのチャクラだけ知っておけば充分だと思います。この本にたった一つだけケチをつけるなら、著者はチャクラに対応した色について一般的でない見解を本書の説明に採用しています。これはそのように書かれた古い文献もあるようですし、なにより著者自身にはそのように見えているのでしょうから、これが間違いであるというつもりはわたしにはありません。
そもそも目に見えないものをどうやって見ているかという話なのですが、それを仮に霊的な感覚によって見ているという風に考えるとしても、そのやり方というのは人によってそれぞれ違っているものなのです。ですから、このような見解もあるのだなという風にここは理解していただくこととして、下記に一般的な見解を書いておきます。このブログではグルジエフのオクターブ理論をよく援用していますが、この理論との整合性からも、一般的な見解の方が自然であるとわたしは思います。
- 第7チャクラ(頭頂チャクラ、サハスラーラチャクラ)
本書 緑色 一般的な見解 紫色 - 第6チャクラ(アジナチャクラ、第三の眼)
本書 青色 一般的な見解 藍色
- 第5チャクラ(ビシュッダチャクラ、スロートチャクラ)
本書 藍色 一般的な見解 青色
- 第4チャクラ(アナハタチャクラ、ハートチャクラ)
本書 藍色 一般的な見解 緑色
- 第3チャクラ(マニプーラチャクラ、太陽神経叢チャクラ)
本書 赤色 一般的な見解 黄色
- 第2チャクラ(スワディシュターナチャクラ、丹田チャクラ)
本書 オレンジ色 一般的な見解 オレンジ色
- 第1チャクラ(ムーラダーラチャクラ、ルートチャクラ)
本書 黄色 一般的な見解 赤色
このように、一般的な見解ですと、虹の7色と同じ並びになります。また、オーラボディについての解説も、これはさまざまな見解があります。わたし自身すべてのボディをみることが出来るわけではありませんが、石垣島でわたしに情報を与えてくれたわたしのハイアーセルフらしき存在によれば、人間は7つの次元密度にまたがって存在していて、それぞれの次元密度にその密度に対応したオーラボディを持った別の自分がいるそうです。そしてそれぞれの自分は7つのチャクラを通してエネルギー的につながっているのですが、この説明は時間と空間に制限されたわたしたちに理解することは難しいとのことです。じっさい、わたしにもよく分かりません。
ですから、こうしたことは「ふわっと」理解しておくにかぎります。つきつめて考えていくにしても、その情報が必ずしも正確であるとは限りません。興味を持ち続けていれば必ず似たような別の情報に触れることになりますから、そのようにして色々な見解を通して、自分なりの理解をしていけばよいと思います。
科学の考えるオーラ
近年では人のエネルギー・フィールドに関する研究が進んでいて、科学的にこのオーラやチャクラといったものを解明し、これを「波動医学」として臨床に応用していこうという流れがあるのですが、本書でもその概略が紹介されています。この点について詳しく学びたい方は『バイブレーショナル・メディスン』(リチャード・ガーバー著)という本がおすすめです。
オーラを見たり感知したりする方法
実際にオーラを見るためのトレーニング方法や、振り子やダウジングを使ってオーラを感知したり、あなたのオーラを強化したりする方法が紹介されています。ネガティブな存在からエネルギーを奪われることを防ぐための手段もあります。
エネルギー・フィールドとその活用法
エネルギー・フィールドとは、オーラとオーラボディを含む、人間のエネルギー場のことです。この本では色や音(マントラ)を用いてエネルギー・フィールドを浄化したり、呼吸法によってエネルギーを増加させたりする方法が載っています。実はわたしの「ふわっとした氣」のイメージも一種のエネルギーフィールドです。これも、この本のアイディアを参考にしています。
体を使ってエネルギーを活性化させる方法
最後に、エネルギーを活性化させる方法として、軽い運動や、ブレインジムというテクニックが紹介されています。ブレインジムについてはいずれTFTと絡めて紹介していきたいと思っていますが、この本を読むことで、ブレインジムの動きはマスターできます。その他、直観的キネシオロジーという手法など、多くの人にとっては目新しい話がこの本にはたくさん散りばめられています。
これ一冊をざっと読めば、スピリチュアルな世界の一面についての基礎知識が一通り学べるだけでなく、いろいろと生活の中で使えるテクニックもたくさん身につけることができるでしょう。また、この本を足掛かりに、さらにもっと学んでみたいなにかが見つかるかもしれません。